雑感メモ

カテゴリとかすげぇ面倒なので、Lifeにした。
去年(暦と遠いと言っても、対外的に表現するには必要なんだな、やっぱ)に書いた日記の中で、http://blog.livedoor.jp/yr05/関連のゼロストやら、オープンライセンスに関して色々と考えた。
特に纏まった考えと言うわけではなく、例によってあっちゃこっちゃへと思考は移ろいながらではあるが。

そこで、便宜上オープンにされた何らかの作品が、どのように利用されるのか考えたのだが、なんと言うか、結局は現状と何ら変わらないのではないかと思えるのだ。
オリジナルAがあって、それが発表される。
その後、オリジナルAのコピーBや、改変版Cが作られる。
これまでの著作権と言うものは、Aを元にしているものはAの著作権が全てに適応され、現状の流通上からの料金を徴収すると言うシステムなわけだ。
それらの管理団体があったり、流通市場があるというわけだが。
でもね?
オリジナルAの制作者はオリジナルAだけでどうなるものでもないでしょう?
その次のオリジナルDを作るだろうし、自らがオリジナルAの改定版を出すかもしれない。
結局、オリジナルAのみで全てを賄うわけではないのだし。
そして、その派生物のどれかを手に取って、後々オリジナルAを欲する消費者ってのは、それほど多くは無いだろうし、それは現状の産業の多くに言える事だろうと思う。
映画も、音楽も、ゲームも、娯楽作品の殆どが「初回売り切り型」と言うか、結局はマルチメディア展開での売上を期待する状態なんだから。
初回特典とか、DVD販売とか、書籍化とか、ゲーム化とか!
なら、オリジナルAを発表し、パッケージ化した物を限定販売と割り切って、リピートとか考えないで、予算を確保して次の制作へ移るというスタイルになるだろうし。
ほら、現状と何が違うの?(笑)
ぶっちゃけ、P2Pなどの不正ファイル交換であるとか、海賊輸入版であるとか、そんなのは止められないし、現状でも既に存在するし、それがオープンライセンスだから余計に助長されるとか、ビジネスとして成り立たないとか、細かい法的な問題はさて置いて、本質的には何も変わらないんじゃないかな?
産業界はやっぱバブルの状態が忘れられないだけって気がするし、現場と言うか市場はシビアで、既に著作権ビジネスどうこうよりも、手を変え品を変え薄利多売方式で何とか補填しようとしてるように思う。
そう言う意味で、オープンライセンスにすることで、マルチメディア化コストが下がるってのは、2次制作側には助かるのかもなぁ、とか思ったりもするし、例えば2chFlashみたいな在野の無名の映像作家みたいな人達への、新たな要素となったりもするかも知れない。
ともあれ、昔ながらのスタイルのままで、オープンライセンスをするって言うのではなく、時代の流れによって変質した市場が、オープンライセンスを呼び込んだのかな、とも思えたりしました。