フィルター造り始めました

さて、幾つかのVSTiを使って、元となる曲のスケッチを再生させて見るのだが、正直ピンと来ない。
確かにソフトウェアでリアルタイムで音が鳴っているのは凄いのだが、そんなもん聴く側としては関係のないことである。
お題である「サイバーパンク」のイメージも、もっとこうエフェクトバリバリな、モアモアっとしていながらカチッとしたものがある。(言いたいことが伝わるか不安な表現だ)
まぁなんと言うか、思っていた以上に簡単に鳴ってしまっているので、外部音源やらウェーブテーブルシンセを再生してるのと変わらない印象なんだよね。
実際、物凄いVSTiもあるんだけど、それ単体で曲がどうなるもんでもないわけで。
で、これは好みの問題もあるけど、色々弄っていた結果、結局の所イメージ通り発音の物ってのは少なくなる。

VSTiで非常に多いのは、やっぱりアナログ系の音源で、正直どれを使っても似たような音は出る。
特徴のある音を出すものは、8Stage-Envelopeとか、強力なLFOとかフィルターが標準装備で、加えてリバーブ、ディレイを始めとするエフェクター類が付いてたりする。
で、この手は当然のように『重い』のだ。
7thコードの白玉だけでかなりのCPUパワーを持っていくので、驚く。
マルチトラックで吐き出すにしても、スケッチ段階で発音に問題が起こるようでは、効率的にもよくないので、その手のは保留にして、シンプルなVSTiを代用することにした。
ここで、先日にも書いた「MIDI-Automationでのコントロール問題」に出会うわけだが…。

まず最低限のpan、Volume、Expression用のMIDI-Control Setを作った。
これは標準のモジュールを組み合わせて、すぐに出来た。
panの電圧が「-5〜+5」で、MIDIから受信する信号電圧が標準だと「0〜10」だったため「panが変だ!」と悩んだりしてたのは秘密だ。
各チャンネル毎に、VSTiからの出力を自作MIDI-Setに結線することで、サクラからの起動で基本的なコントロールは出来るようになった。

で、一つのことが解決すると欲が出るのが人間。
「んじゃ普通のミキシング編集みたいに、AUX出力付けてエフェクタも使えるようにした方が便利なんじゃん?」
ってことで、別系統出力を付けて、適当なVSTエフェクトに投げます。
あぁ、なんて簡単に試せるのだろう。
しかもこの方法だと『単体VSTi毎でのエフェクト使用よりも軽い』のですよ。
と言うことは、音の特徴や性質を作る部分も自作しては、と考えました。
つまり、VSTiその物を単なるオシレーターとして考えてしまうわけです。
そうなると、次はフィルター。
日本語ヘルプ(http://www.aaa-int.or.jp/jfactory/projects/SynthEdit/online/index.html)には、簡単なフィルター作成法が書いてあり、それ自体は簡単に実現しました。
アナログ音源は大抵最低限のフィルターとLFOで、音を変化させることが出来ます。
が、そんな単純なフィルターでは満足はしません。
なぜフィルターを作ろうと思ったかと言えば、馬鹿みたいなフィルターを使うのは、テクノ系ではお約束です(?)
使い方によってはEQとしても使えるわけで、非常に利用価値が高いのです。
やはり、ここは強力なLFOがあってこそでしょう。
LFOを付けたことで、より強力なフィルターが出来ました。
で、基本形が出来たところで、フィルターをベースにディレイユニットを付けて、擬似リバーブエフェクトを作成。
これもかなり効果的なエフェクタとなりました。

で、LFOが付いたなら、ディレイLFOにしようと思うのは、80年代ゲームミュージック人間だからでしょうか?
が、これが実はフィルター制作の最大の障害になったのです。