使い捨てコンタクト

髪を切れという奥様の指令により、泣く泣く断髪するはめになったおれは、前々から眼鏡の度数が合わず(おそらく近視が進行している)偏頭痛に悩んでいたので眼鏡の新調をとも考えてみた。
で、さらっと近所のメガネスーパーに寄ったんだけど「眼鏡高ぇ!!」ってな感じで平均2万5千円前後(税込だと2万7千円オーバー)。
紳士的な態度の店員は好感度が高い接客だが、明らかに予算オーバー。
「お客様の今のメガネのレンズの度数をお調べしても宜しいですか?」
 どうぞどうぞ。当然眼鏡を外した直後の「メガネ、メガネ(やすし師匠)」ネタは欠かしませんが、紳士な対応をモットーのはずの店員は軽くスルー。小さな殺意を覚える。
「お客様の現在のレンズの度数と同じものなら、展示価格のみで販売が可能です」
 アホか! 今のメガネの度数が合わないんじゃねーかと思ってっから新調考えてるって行ってんだよ、この似非紳士店員!
軽くスルーされたことによる怒りもプラスして早々店を出る。

ってことで、髪を切るカット屋へ向かう。
GWも子供の日とあってか、割りと空いているが待ち時間は30分前後。まぁこの手のカットは早い人も居れば遅い人も居るので、この手の待ち時間は当てにならない。
受付登録を済ませ、予想時刻前に戻る事を伝えブラブラしてると、そこでチラシを配る美少女(オジサンから見れば皆美少女だ)からエースコンタクトと言うチェーン店(?)のチラシを手渡される。
コンタクトかぁ、昔ソフトコンタクトを使っていたときは、近視の人間にしかわかるまいが、裸眼で全視界クリアーと言う夢のような世界だった。
ってことで、髪を切ったら即行そこへ向かうことを決意してカット屋へ戻るのでした。

さて、カットも終わり髪も短くなったおれはチラシの場所へ向かいしました。
途中、チラシを配ってた美少女(オジサンからry)にも笑顔で挨拶を忘れません。
そして、そこには受付前に「初めての方、既に利用してる方、交換の方」と言う受付札があり、それを取って受付へ向かうもよう。
使ってたのはもう数年前で紛失してしまっているし、ここは初めてと言うことにしようと受付へ。
今回、特に使い捨てコンタクトについて相談をしたいとの旨を伝える。
やたらと低姿勢な若い男性店員のアンケートに答え、そのまま提携眼科へ(だからここに来たってのもある)。

眼科受付で待っていると、すっげーギャルちっくな姉ちゃんがおれの応対をすることに。
つーか、最近の機器ってすげーな、なんかただレンズの向うに移る風景を見てて下さいって言われて、み続けてたら、自動的に見える範囲に収まってテスト終了。
その後、光に当てられて上を向いてください、下を向いて下さい見たいな指示をされるだけで、最初のテスト終了。

そして視力検査、これも基本的には変わらずとも、機械化が進んでいた。
頭の位置を合わせて、現在のメガネでの視力、裸眼の視力を測定。
メガネでの視力が右:0.8、左0・3のガチャ目状態。そりゃ疲れもするわなぁ…。
そして裸眼視力検査になるのですが、当然やすし師匠のネタ「メガネ、メガネ…」をやりますが、このギャル姉ちゃんは爆笑で、気分がとてもよくなる。
が右:0.08、左:0.06と正確な数値を聞いてすぐに割りと凹む。
しかも気にする程度では無いにしても、右目に若干の乱視が出ているとこの事。
そ、そこまで視力落ちてたのか…。

その後、先生の簡単な(また光を当てて上下運動、あと目の奥の反応なんかを見てたっぽい)で、コンタクトをするのには問題ないとのこと。
そして、視力強制レンズで、大よそ両目で1.2まで見える範囲を調べ、テストレンズを装着に。
なんだけど、ここでギャル姉ちゃんから衝撃の事実を伝えられる。
「高見さんの眼球は、普通の人よりも若干大きいんです。ですから、コンタクトのカーブが合うのが限られてしまいます」
 なーにー!? そんなこと前は言われた事ねーぞー?
「使い捨てコンタクトの場合、平均的なカーブで作られるので、大きな目の人のは限られちゃうんですよね」

ってことで、特定メーカーのテストレンズを…つーか、でけぇ! ソフトコンタクトってこんなにでかかったっけ?
もう数年前の装着経験だったためか、右目の装着に超手惑い、ギャル姉ちゃんに「大丈夫ですか?」と心配される。
なんとか右目を装着後、左目は一発装着。
「いや〜、あまりブランクがあったからか、付け方忘れてました〜」
「あはは、それに薄いから余計に面倒だって言う人も居ますしね」
 カット屋の森田さんに比べ、このギャル姉ちゃんメチャメチャ男受けしそうだ。
まぁそれはそれとして、診察料と、一応使い捨てコンタクト1セットの購入を決め、精算をする。

売店側の受付に戻ると、やたらと低姿勢な男性店員に、気持ち悪いくらいの丁寧な応対を受け、手持ちのメガネも外したままだったので、適当に袋に入れてくださいって行ったら、慌ててこの方、プチプチとりだしてメガネをくるんでまでくれました。
チ、メガネケースを只で貰う作戦は失敗(これはウソです)
いやー、やっぱ裸眼と同じ状態で視界が開けるってのは、コンタクトならでは。
やっぱ良いですね。
こうして、カミさんの笑劇・旦那改造計画ビフォーアフターは徐々に完成を待つばかりとなっていくのでした。